世田谷区砧で子供のいないご夫婦、おひとり様の遺言書作成、シニア世代の将来設計、終活・相続支援・成年後見制度に詳しい行政書士セキュリティコンサルタントの長谷川憲司です。
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【葬儀・墓地のトラブルQ&A】Q56 墓石建立条件付墓地とその条件に違反した場合についての記事です。
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【Q56】霊園側より、墓地を買ったら1年以内に外柵を作って欲しいと言われました。まだ私には納骨すべき遺骨がないので、更地のままにしておきたいのですが、外柵をつくらなければなりませんか。
【POINT】
① 墓地使用規則の確認
② 工事施行実施期間の定めに違反した場合の効果
1⃣ まずは墓地使用規則の確認を
① 霊園側から、墓地購入後1年以内に外柵を作って欲しいと言われているとのことですが、まずは墓地使用規則の内容の確認をしてみてください。
② もし、1年以内に外柵を作る旨の規定がなければ、それは契約の内容となっていませんので、あなたには墓地購入後1年以内に外柵を作る義務はありません。
③ そこで、1年以内に外柵を作る旨の規定があった場合について、以下説明します。
2⃣ 工事施行実施期間の趣旨
① 公営・民営を問わず、多くの墓地では、墓地使用規則(公営の場合墓地使用条例)において、「墓地使用権取得後、○年以内に外柵工事、または建墓をしなくてはならない」といった墓所区画内の工事施行実施期間の制約を定めています。
② なぜ、このような工事施行実施期間が定められてるのでしょうか。理由は大きく二つあると考えられます。一つは墓地の景観の保持、もう一つは恒久性のある石材などで外柵を設けておかないと、区画の境界が曖昧になってしまうという理由です。
③ そして、墓地使用規則に「墓地購入後、外柵を1年以内に設ける」旨の工事施行実施期間の定めのあった場合、それはご質問者と霊園側の墓地使用契約の内容となっているため、ご質問者には、墓地購入後1年以内に墓地区画に外柵を設置する義務があります。
④ なお、墓地使用規則において工事施行実施期間の定めがある場合、工事施工時・施行後に霊園管理者に届出をする旨の定めがあることが通例ですから、届出を忘れないようにしてください。
3⃣ 工事施行実施期間の定めに違反したらどうなるか
① ご質問者が、墓地使用規則の工事施行実施期間の定めに反して、墓地購入後1年以内に墓地に外柵を設けなかった場合はどうなるのでしょうか。
② 公営墓地の場合は、条例の定める許可条件に違反したとして、墓地使用権の取消しがなされる可能性があります。民営墓地の場合は、契約違反だとして、解除がなされる可能性があります。
③ もっとも、墓地使用権は、一般に慣習法上の物権であるとされることが多く、強固な権利です。また、墓地使用権は、単なる私権ではなく、宗教的感情や公衆衛生上の見地も加味された権利であると言えます。
④ したがって、墓地使用権の取消しもしくは墓地使用契約の解除をめぐって争いが裁判所に持ち込まれた場合、工事施行実施期間の定めが合理的か否か、解除の必要性・相当性があるか等、解除の有効性が厳格に判断されることになるでしょう。
⑤ とはいえ、墓地使用規則に工事施行実施期間の定めがあった場合は、その内容がよほど不合理ではない限り、墓地使用規則の定めに従って工事をすべきでしょう。