世田谷区砧で子供のいないご夫婦、おひとり様の遺言書作成、シニア世代の将来設計、終活・相続支援・成年後見制度に詳しい行政書士セキュリティコンサルタントの長谷川憲司です。
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【葬儀・墓地のトラブルQ&A】Q48 墓・納骨堂の種類についての記事です。
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【Q48】現在、妻と二人で「墓探し」をしています。墓・納骨堂にもさまざまな種類があるようですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
【POINT】
① 経営主体による違い
➁ 外形・納骨方法による違い
③ 管理・供養システムによる違い
1⃣ 経営主体による違い
① 一般の墓所、樹木葬、納骨堂問わず、遺骨を永続的に納めることを目的につくられるものは、墓地埋葬法の規定に基づき、都道府県知事の許可が必要です。
➁ 墓地、霊園の経営については永続性・非営利性が求められるため、株式会社等の営利法人による経営は許可されていません。
③ 現在販売されている墓地を経営主体に分けると、都道府県や市区町村などの自治体による「公営墓地」、寺院の境内もしくは隣接する場所にあり、檀信徒加入契約が必要になる「寺院墓地」、経営主体の名義は宗教法人等であっても石材店や開発業者が開発・販売に携わっている「民間墓地」に大別できます。
④ 「公営」に対して「民営」ではなく「民間」と称されるのは、民間業者は経営主体ではなく、あくまで開発・販売に参画している事業者であるという位置づけの為です。
⑤ それぞれの特徴を整理すると次のようになります。
⑴ 公営墓地
(メリット)
・経営・管理体制が比較的安定している。
・墓地使用料に割安感がある。
・宗教・宗旨・宗派不問。
・自分で石材店を選ぶことができる。
(注意点)
・募集数が少なく、募集時期が限られている。
・申込み資格に制限がある(遺骨の有無、在住歴など)。
・新規販売の区画ではなく、過去に別の墓があった区画が整地され販売されることも多い。
・墓石の形に制限があることもある。
⑵ 寺院墓地
(メリット)
・日々の勤行によって供養の空間が完成されている。
・都市部では比較的立地の良い場所にある。
・管理が行き届いている。
・管理規約等によらない融通が利くこともある。
(注意点)
・宗教・宗旨・宗派が制限されている。
・寺院との相性、住職の人柄などに左右される場合がある。
・石材店を指定されることがある。
・墓地使用規則がなかったり、墓地使用料、管理料などが明確にされていない場合もある。
⑶ 民間墓地
(メリット)
・販売数が多いので入手しやすい。
・申込みの資格制限が緩やかで、条件を気にせず選ぶことができる。
・墓石のデザインの自由度が高いところが多い。
・宗教・宗旨・宗派不問。
(注意点)
・墓地使用料・管理料は公営に比べて割高。
・石材店は指定業者制になっている。
・公共の交通機関を利用しにくい場所にあることも多い。
・管理や運営に差がある。
⑥ 地方に行くと、田畑の一角、山の一角、自宅の一角などに墓地を目にすることもありますが、これは「墓地埋葬法」が制定される以前(1948年以前)に作られたものです。
⑦ これらは法律施行以前に使用されている墓地または墓地経営の許可を受けたとみなされる者が経営している墓地で、「みなし墓地」と言われています。
⑧ みなし墓地については墓石の建替えや区画のリフォームは可能ですが、土地の使用権が複雑だったり、そもそも地目が墓地となっていないこともあり、新規で売り出されるケースはそう多くありません。
2⃣ 外形・納骨方法による違い
① お墓を見た目による違いで分類します。墓石を使用するタイプを一般墓とすると、樹木をシンボルとする墓所を樹木葬墓地といい、屋内にある遺骨の収蔵施設のことを納骨堂といいます。
➁ 墓石の形について、かつては縦長の和型の墓石が主流でしたが、近年建墓される墓の約4割は洋型といわれる横長タイプになっています。
③ 洋型の墓石には、「○○家」といった家名ではなく、「夢」「絆」「愛」「偲」といった文字が刻まれていることも多く、オブジェのようなお洒落な墓石も増えています。
④ 樹木葬墓地というと、「遺骨が自然に還る」「墓石が不要なので安い」というイメージをもつ人が多いのですが、骨壺を利用して納める場合もありますし、複数人分となると従来の墓石型墓地より割高になってしまうケースもあります。
⑤ 都市型の樹木葬墓地の場合は、墓石やタイル状のプレートをセットで購入しなければいけないところもあったり、そもそも樹木がほとんどない墓地でも樹木葬と称されていることもあり注意が必要です。
⑥ 納骨方法は、前述のように陶器等の骨壺に納めるケース、土に還るタイプの骨壺に納めるケース、遺骨をパウダー状にして土に納めるタイプなどなどさまざまです。承継を前提とするのか、また永代管理・永代供養システムの有無なども墓地によって異なります。
⑦ 一般墓と樹木葬の間をとったような外形をしているのが、芝生墓地です。各区画に外柵を造らず、芝生に背の低い墓石を置くシンプルなタイプですが、そこにシンボルツリーが植樹されていると樹木葬墓地と称されることもあります。
⑧ 納骨堂は都市部を中心に年々増加しています。納骨堂には納め方や参拝方法により、棚に並べて納める「棚式」、鍵付きロッカーに納める「ロッカー式」、仏壇と納骨堂が一体となった「仏壇式」、屋内に設置した墓石の中に納める「墓石式」、近年急速に増えている「自動搬送式」等があります。
⑨ 納骨堂は草むしりや清掃などメンテナンスの必要がなく、セキュリティ完備、立地条件等交通至便な場所に多く、購入費用も墓石を建てるよりリーズナブルです。
⑩ 特にカードをかざすと、遺骨を納めた納骨箱(厨子といわれる)が目の前に出てくる「自動搬送式」納骨堂は、高級感あふれる設備や共用スペースの充実度から注目を集め、近年都市部を中心に急増しています。
3⃣ 管理・供養システムによる違い
① 近代の日本の墓システムは「継ぐこと」を前提とする承継墓が主流でしたが、最近はそれを前提としない「永代管理」「永代供養」というシステムが注目されています。
➁ 「永代」とは、「承継者がいる限り永代にわたり」という意味です。「管理」は字のごとく管理をすることで、「供養」は仏教から派生した言葉なので、管理に加えてそこに宗教儀礼が伴うことを意味します。
③ つまり管理者が承継者に代わって管理・供養をするシステムのことで、墓の形やタイプを問いません。墓石を使用する一般墓であっても、近年は「期限付き墓地」として販売されるところもあります。このようなタイプは、一定期間を過ぎると遺骨を取出し別の合葬墓などに移して永代供養されます。
④ ご質問のようにご夫婦二人で入るお墓をお考えの場合、墓守がいない状況なら「永代管理」「永代供養」システムのあるお墓を選ぶとよいでしょう。
⑤ ただし、「供養」といってもその定義はまちまちで、何をもって供養とするかは寺院によって異なります。例えば毎年、個々に法要を行うことを供養とするのか、年に一回の合同法要を供養とするのかでも異なりますので、永代供養墓を購入する際は確認をしておくと良いでしょう。