悪質商法の手口について(ケース11)

世田谷区砧の車庫証明、相続、遺言が得意な行政書士セキュリティコンサルタントの長谷川憲司です。

本日も悪質商法の手口を検討し、被害に遭わぬようにしていきたいと思います。

【SF商法】 楽しく通ううちに高額な商品を購入

【きっかけ】 知人の誘い・広告

【どんな手口】 閉め切った会場に人を集め、日用品などをただ同然で配って雰囲気を盛り上げさせた後、冷静な判断ができなくなった来場者に高額な商品を契約させる手口です。「SF商法」または「催眠商法」と呼ばれます。

数か月以上の長期にわたって販売会を開催し、無料・安価な商品を目当てに会場に通う高齢者に個別に声をかけて、次々に高額な商品を販売する手法もみられます。

【相談事例1】 知人に誘われて「宣伝を聞くと無料で商品がもらえる」という会場に出かけた。何度か通ううちに、販売員から1対1の勧誘を受けるようになった。2か月の間にムートンや磁気治療器、仏具、下着などを次々にしつこく勧められ、断り切れず契約した。

総額で100万円くらいの契約と思っていたが、実際は500万円以上にもなり、手元のお金では足りず、生命保険を解約して支払った。

【相談事例2】 80歳代の母が折り込み広告を見て会場へ行き、健康食品を購入した。会場へ行けば販売員から愛想よくしてもらえ、購入すれば特別扱いされることから、貯蓄を崩して購入を続けていたようだ。

押し入れから大量の健康食品が出てきて契約書面を確認したら、4年間にわたって500万円以上購入していることが判明した。

【トラブル防止のポイント】

・無料の日用品等につられて安易に会場に近づかないことが第一です。長期的に会場に通うなかで築かれた販売員との関係や会場の雰囲気によって、勧誘を断りにくくなります。

・老後の資金を取り崩してまで購入が必要か、よく考えましょう。

・家族や周囲の人は、当事者(本人)に寄り添った話し合いを心掛けてください。会場に出向く背景には、日常的な寂しさ、娯楽のなさ、健康不安、経済不安等があるといわれています。頭ごなしに否定したり怒ったりせず、話を聞くようにしましょう。

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